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既存事業と新規事業を両立させるには?

「新しい柱を作らなければ」という焦燥感の一方で、社内からは「今の事業で手一杯だ」「そんな不確実なものにリソースは割けない」という逆風が吹く……。多くの企業が直面するこのジレンマは、実は「正しく設計された組織」によって解消可能です。

本記事では、既存事業を守りながら新規事業を育てるための「両利きの経営」の要諦と、具体的な相乗効果・シナジーの生み出し方を解説します。

なぜ既存事業と新規事業の両立は難しいのか?

結論から言えば、「既存事業の成功ルール」が「新規事業の成長」を阻害するからです。

効率を求める「深化」と不確実性に挑む「探索」の矛盾

既存事業は、すでに確立されたモデルを磨き上げる「知の深化」を目的とします。ここでは効率・確実性・再現性が正義です。

対して新規事業は、未知の可能性を試す「知の探索」です。失敗・不確実性・スピードが不可欠となります。この「真逆のOS」を一つの組織で走らせようとすると、必ず摩擦が生じます。

既存事業の成功体験が新規事業を阻む「イノベーションのジレンマ」

過去の成功体験が強固であるほど、「そんなニッチな市場は儲からない」「今の顧客が求めていない」という正論が、未来の芽を摘んでしまいます。これを回避するには、既存の物差しを一度捨てる勇気が必要です。

リソース配分で発生する社内コンフリクトの実態

「稼いでいるのは俺たちだ」という既存事業部門と、「未来を作っているのは自分たちだ」という新規事業部門。この感情的な対立は、多くの場合、予算・優秀な人材などのリソースの奪い合いから発生します。

新規事業で狙うべき3つの相乗効果

単なる「飛び地」の事業ではなく、既存事業のアセットを活かすことで、スタートアップには真似できない勝率を実現できます。

販売・ブランドシナジー:既存の顧客基盤と信頼を活用する

すでに取引のある顧客リストや、長年築き上げた「〇〇社なら安心だ」というブランド信頼は、新規事業の初期コストを劇的に下げます。

生産・技術シナジー:独自の技術資産を新しい市場へ転用する

自社が持つ特許、製造設備、独自のアルゴリズムなどを別の用途に転換します。

マネジメントシナジー:蓄積された事業運営ノウハウを注入する

「ゼロから1を作る」のは新規事業チームの役割ですが、「1から10、100へ拡大する」フェーズでは、既存事業が持つ物流網や品質管理、法務の知見が強力な武器になります。

【実践】既存事業のアセットを特定する「強みの棚卸し」

「自社の強みは何ですか?」という問いに、抽象的な答えしか出ない場合は、以下の視点で分解してみましょう。

目に見える資産と見えない資産

資産カテゴリー 具体的な項目
有形資産 資金、工場、店舗、物流網、顧客リスト
無形資産 技術力、データ、ブランド、特許、社内文化、人脈

新規事業への「転用可能性」を評価するチェックリスト

ポイント:カニバリゼーション(共食い)を恐れない
「新事業が既存事業の売上を奪う」という懸念は、市場の変化の前では無意味です。自社で奪わなければ、いずれ競合に奪われるだけ。共食い上等の精神こそが、存続の鍵です。

両立を成功させるための組織設計とルール作り

構造的な仕組みがなければ、新規事業は既存事業の重力に引きずり戻されます。

組織の分離:既存事業の評価軸から新規事業を保護する

新規事業チームを、既存の事業部から独立した「社長直轄組織」にすることをおすすめします。今月の売上、利益率などの既存事業の物差しで測定されるのを防ぐためです。

トップのコミットメント:中長期的な投資判断と「逃げ道」の遮断

「とりあえずやってみて」という中途半端な姿勢は、社内の反対勢力に「潰してもいい案件」というシグナルを送ります。トップが「この事業は我が社の未来だ」と公言し、予算を聖域化することが不可欠です。

人事評価の最適化:挑戦を称え、既存事業側の協力を引き出す仕組み

新規事業側には「失敗しても減点しない、プロセス重視」の評価を。一方で、アセットを貸し出した既存事業側にも「協力ボーナス」や「シナジー評価」を与えることで、社内の非協力的ムードを打破します。

既存事業との「橋渡し」をスムーズにする運用ポイント

完全に分離するだけでは、シナジーは生まれません。「つなぐ」仕掛けが必要です。

  1. 定期的な交流によるナレッジ共有: 「あいつらは遊んでいる」という誤解を解くため、新規事業の試行錯誤を社内に公開し、既存事業の現場からもフィードバックをもらう機会を作ります。
  2. フェーズに合わせたKPI設計:立ち上げ期は行動量、仮説検証の数。成長期はユニットエコノミクス。拡大期:既存事業と同じような売上・利益と、段階ごとにKPIを決めることが重要です。
  3. 外部パートナーの活用: 社内にないスピード感や技術は、CVCやオープンイノベーションで外部から取り込み、自社アセットと掛け合わせます。

まとめ:既存事業があるからこそ、新規事業は強くなる

「既存事業と新規事業は対立するもの」という考えはもう古いかもしれません。既存事業という安定した収益基盤があるからこそ、大胆な挑戦ができる。既存事業の信頼があるからこそ、新しい市場の扉が開く。

自社のアセットを再定義し、新しい市場というキャンバスにどう描くか。 その視点を持つことが、持続的な成長を実現する唯一の道です。

目的→成功実例で見る
おすすめの新規事業コンサル・支援会社3選

ここでは、「仕組み・制度化」「内製化」「低コスト」とそれぞれの目的別におすすめの新規事業コンサル・支援会社をご紹介。それぞれの強みを裏付ける成功事例もあわせてチェックしてみてください。

大手企業におすすめ
事業が生まれ
拡大する仕組み作り
に着手したい
アルファドライブ
アルファドライブ公式サイト
引用元:アルファドライブ公式サイト
(https://alphadrive.co.jp/)

全メンバーが新規事業経験者
「実践知」を基に設計を支援※1

主な成功事例
三菱マテリアル株式会社

(従業員数:18,323名)

【Before】

事業として形にするための仕組み化が
不十分で、事業化に結びつかない…。

【After】

「ステージゲート」の手法でヘルスケアの新規事業を立ち上げ、同社初のカーブアウトに成功

  
中規模企業におすすめ
フレームワークを
導入しながら
内製化を進めたい
才流
才流公式サイト
引用元:才流公式サイト
(https://sairu.co.jp/)

21種のフレームワークで
新規事業の知見を高める※2

主な成功事例
中京テレビ放送株式会社

(従業員数:100名〜499名)

【Before】

4つの事業が独立し、プロダクトマーケットフィットの現在地がわからず、
優先順位も曖昧だった。

【After】

フレームワークを活用しドローン事業にリソースを集中させ、数か月で売上見込みが2倍以上に

小規模企業におすすめ
コンサル費用を
抑えながら

新規事業を始めてみたい
Pro-D-use
Pro_D_use公式サイト
引用元:Pro-D-use公式サイト
(https://pro-d-use.jp/)

5万円~とコストを抑えた
小規模事業者向けのプランあり※3

主な成功事例
株式会社イーステージ

(従業員数:数10名)

【Before】

経営者の“右腕”が不在で、新規事業に
ついて相談できる相手がいない…。

【After】

新規事業を通して感覚的な営業から
「根拠のある経営」にシフトできた

成功実例で見る
新規事業コンサル・
支援会社3選